自然栽培米焼酎 in 南阿蘇
自然栽培による酒米「山田錦」を栽培されている南阿蘇の生産者グループ「喜多いきいきくらぶ」の皆さまが、各地の醸造元をお招きされる恒例の行事、水田見学会にお誘いをいただきました。
台風が通過した翌日で周囲の稲が倒れる中、逞しく黄金色に輝く山田錦の立ち姿がありました。
その影には人の手によって踏み込んで土中のガス抜きや除草作業など、幾度となく繰り返される圃場の手入れについて現場で伺い、お米作りに注がれている愛情を肌で感じた見学会でした。
今では異常気象など、環境破壊の一因として知られるようになった化学肥料と農薬による慣行栽培。
入植された当時は自然循環型の米作りへの理解は皆無で随分とご苦労されましたが、
持続可能な社会を実現には自然循環型の農業への回帰なくしては人類が生き残るのは難しいとまで言われる時代になりました。
このような持続可能な自然循環型の農によるお米の品質は素晴らしく、酒造りの現場からのお話しでは、精米の工程で割れや欠けがほとんどない原料米の品質の高さが味わいの差に顕著に現るそうです。
私のお店では同グループのお米100%で造った「南阿蘇」という銘柄の焼酎をお預かりしています。
ほのかに薫る米の芳香とスカッと晴れ渡るようなさわやかな味わいはまさに南阿蘇の雄大な自然がギュッと詰まっています。
見学の後は自然栽培米のお酒と南阿蘇のおいしい農産物を堪能させていただきました。
生産者の高島和子さんをはじめグループの皆さま、お世話になりましてありがとうございました。