お知らせ

酒屋が豆腐を売る理由

私たちが住む菊池市。
毎月8が付く日には、オーガニックや無農薬の農家さんのファーマーズマーケットが開催されています。
その名も「ひとしずく朝市」
10月28日には、ますな屋酒店も出店させていただきました。
お酒の販売ではなく、なんと無農薬地大豆でつくったこだわりの豆腐です。
菊池市の加来豆腐店さんの尽力のおかげで、素晴らしい豆腐が出来上がりました。
在来種はたんぱく質が少ないこともあって、なかなか良い豆腐をつくるには試行錯誤だそうです。
加来さんに、日頃からありがとうございます。
そして、本当にありがたいことに豆腐は完売!
お越しくださったみなさま、地方発送のご依頼をくださったお客さま、ありがとうございます。
さて、今日はなぜ酒屋で豆腐なのか?のご質問にお答えします。
ちょっと長文ですがお付き合いくださいませ。
私たち日本人のいのちを支え続けてきた大豆。
日本人の食の土台となる大豆食の歴史は長く、敗戦後は安価に大量生産された輸入大豆に依存するようになりました。
日本の大豆食品の消費量は豆腐が一番多く、続いて納豆、豆乳、味噌、醤油、もやし、枝豆、油揚げ、きな粉ほか。
和食を作ると大豆食品を口にしない日はなく、お米の次にいのちを支えている大豆。
しかし大豆の国内自給率は(大豆油加工用を含む)たった6%しかありません。
日本各地には生命力溢れる栄養満点の地大豆が各地にありましたが、機械化できないなどの理由に加えて、敗戦後から安価な輸入大豆が市場に溢れるようになりました。
輸入された遺伝子組換え、ゲノム編集された大豆の3分の2は、
食用油としてサラダ油やショートニングなど、パン、麺、スナック菓子に変わり、油を絞った大豆かすは食肉、牛乳の生産を支えています。
人間の都合で遺伝子を操作された不自然な大豆は癌、アレルギーなど、様々な問題を引き起こすリスクが潜んでいます。
ところが、ありがたいことに私たちが住む地域には在来種の大豆を栽培してくださる農家さんが増えていて、自然循環型の環境再生農業によって栽培をしてくださっています。
せっかく栽培された大豆を地域内で加工して消費される循環ができたらどんなにありがたいことかと思い立ち、まさに”ひとしずく”の社会実験をはじめています。
生産者さん、加工者さん、そしてその魂のこもった商品をお預かりしてみなさまにお届けするますな屋。
三方良しで持続可能性を求めて、小さなことからやってまいります。

#自然栽培
#持続可能
#ひとしずく朝市

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